テキサス州
1. 歩いて暮らせる都市づくりをコンセプトに、商業施設や住宅、オフィス、ホテルなど、一般的な都市機能を徒歩圏内にほぼ完全に有した自己完結型な仮想ダウンタウンが構築されている。(写真1)
2. 集客力のある大型施設(第1弾:MACY’S/NeimanMarcus、第2弾:DICK'S/Dillard'S)を両端部に配置し、その間を歩車共存可能なメインストリートで結ぶレイアウト。緩やかなカーブを描くメインストリート両側に店舗を配置し、視界に入りやすい場所に人気店、シンボルツリーを配置するなど、楽しく回遊できる工夫が施されている。(写真2)
3. 店舗上階に住宅やオフィス、ホテルがあり、建物は3~5階程度の高さで統一。ストリートに信号を設置せず、交差点に優先ストリートも無く、全ての車が交差点で一時停止をしスピードを落とすよう工夫されている。ストリート各所に、緑の空間や子どもが遊べる遊具、屋外ステージなどが設置され、お洒落な雰囲気が漂うコミュニティの場となっている。
1. 日本ではまだ馴染みの薄いライフスタイルセンターという新しいスタイルの複合住宅開発。郊外の一角に新たな仮想ダウンタウンを作り出し、ITエンジニアのような感度の高い人に好まれそうなお洒落な生活環境を創出している。(写真3)
2. 公共交通指向型( 都市)開発(TOD:Transit OrientedDevelopment)として開発されたザ・ドメインは歩車共存のためのまちづくりがなされており、各所で「車のスピードを落とす、車が歩行者に道を譲る」といった工夫がされている。
3. 最新の生活スタイルを好む若者世代だけでなく、高齢化が進む郊外のコンパクトシティー構想に取り入れられる部分があるのではないかといった可能性を感じさせる。
報告者 | 水谷 洋・三浦 真史 |
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視察日 | 平成29年7月12日(水) |
同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏(明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
参考資料名 | 2017米国住宅地開発事例視察調査報告書(水谷洋氏・三浦真史氏)掲載原稿を要約 |