まちづくりに対する住民の意識を高めることを目的に、国土交通省が毎年6月に実施している「まちづくり月間」の行事の一環として、1983年(昭和58年)から「すまい・まちづくり設計競技」をまちづくり月間実行委員会と共同主催してきました。専門家に質の高い特色のある提案を求めることにより、まちづくりに対する関心や水準の向上を図ることに寄与しましたが、第22回(2004年)をもって終了。2005年度からは、「住まいのまちなみコンクール」として居住者を含め、地域の方々の維持管理の努力によって良好なまちなみが形成されている地区・団体を支援することを目的に、募集・顕彰を行っています。
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人口減少社会の中、まちの価値の落ちない、選ばれる地域づくりが求められています。「住まいのまちなみ」は、地域の方々が積極的に維持管理、運営することで、豊かな暮らしの場へと育まれていきます。また、高齢化や防災・防犯、低炭素化などの社会的課題に対応しながら、多世代がともにまちの価値を守り育て、住み継ぐことができるまちとしていくことが大切です。このためには、地域の管理や交流活動のほか、空家の利活用等による地域の活性化、新たな入居者の受け入れを含むコミュニティの形成など、多様な取り組みが必要となります。
このコンクールは、地域の特性を活かし、魅力的な住まいのまちなみを育む維持管理、運営などの活動に実績を上げている住民組織をまちづくりのモデルとして表彰し、支援します。
住まいのまちなみコンクールで表彰された団体は、「すまいのまちなみネットワーク」の会員となります。住まいのまちなみづくりに関する情報やノウハウを共有することにより、住まい手の住意識の向上と、魅力ある住まいのまちなみの実現に資することを目的としています。