コモンは道路に代わり、宅地周りの生活環境を豊かにするものですが、住民自ら管理する身近な生活の場として無限の可能性を持つ空間です。ここで紹介する住宅地は、当財団と関係の深い宮脇檀建築研究室が造成設計の段階から携わり、生活の場としてのコモンを導入し、宅地開発を行なうことができた街です。 これらは21世紀のわが国の街づくりの環境形成のひとつの方向性を示すものと考えております。
写真:相原功
街区の中に共有地コモンを導入した宅地造成としては、 わが国最初の事例。コモンが裏庭的な性格を持っているため、 比較的プライベートな雰囲気となっています。
外周の既存道路から曲線集散道路に入り、各コモンを通って 各住戸となっているため、静かで落ち着いた住環境を形成。 緑豊かで美しい景観が維持されています。
写真:小野吉彦
道路自体がコモンとしてつくられている典型的な例で、 共有地ではなく、公共用地と私有地でコモンの環境を つくり出しています。緑豊かなまちなみです。
5~13戸で囲まれたコモン13個が曲線道路によって つながれたクラスター型の計画手法で形成。 舗装デザインや植栽の違いによって多様な景観が楽しめます。
交通量に基づいて道路を整理し、静かで安全な生活領域を提供。 また、コモンの舗装には透水性のあるものを使用し、 植栽帯や地球環境に配慮しています。
> 詳しくはこちら [PDF](28.4MB)