コーポタウンあかね
鹿児島県日置郡伊集院町妙円寺
計画地は、幹線道路沿いのゆるやかに傾斜した、北側Aブロックと南側Bブロックに分かれた敷地である。集合住宅用地の一画をコーポタウン用地とし、全国初のコーポラティブ方式によるまちづくりである。土地の斡旋、参加者の募集、住宅建設協会の結成、設計、建設の手順に至るまで事業者が誘導。募集から入居までの期間は9ヵ月、参加者は30代の若い世代が中心であった。
街区は、広いコモン緑地やT字道路を囲む住戸配置とし、各々のコモン緑地等はフットパスでつなぎ、安全な歩行空間、コミュニティ空間とする。外周道路沿いは、グリーンベルトを設けている。
植栽計画は、グリーンベルトやコモン緑地、フットパスは、芝張りにツツジ、ヤマブキ等の灌木を混在させ、サクラ・カエデなど落葉樹で季節感を出し、暑い夏に緑陰をつくるクスノキを選定している。
住宅は、当時全国初の試みである、小屋裏を利用した木造戸建て3階建て住宅を採用。住宅の色彩は統一。基本プランは6タイプ。専有地以外(緑)はすべて共有地。管理規約で建築に関しての禁止や遵守事項を定めて、住環境の保全を図る。宅地面積専有136m2~153m2(Aブロック)、共有90m2~98m2(Aブロック)。住宅面積75m2~110m2(Aブロック)。
計画データー
実施年度 | 1984年2月 |
事業者 | 鹿児島県住宅供給公社 |
基本計画者 | 山形屋ミサワホーム、ミサワホーム総合研究所(コーディネーター) |
事業方式 | グループ分譲(コーポラティブ) |
街区面積 | 6,239.07m2 |
戸数 | 28戸 |