ヴェルデ・コモン長嶺
熊本県熊本市長嶺町
木の香る住まい・まちづくりがテーマである。熊本県が推進する熊本ウッドタウンプロジェクト基本構想を受けて、良質な木造住宅と豊かな住環境とが一体になった木造住宅モデル団地づくりをめざしている。計画地は、1999年4月の国体関連道路の開通により、今後開発が進むと思われる地域のため、民間に先がけて良好な居住環境の誘導を図る必要があった。木造住宅の振興を図るため、ウッドタウン認定事業の県下第1号である。
街区構成は、U字型ループの骨格道路に開いたかたちで、みち広場、コモン広場を囲むクラスター(3戸~6戸)を配置。骨格道路(幅員5m)は、車のスピード抑制を図るため、大きくカーブさせる。街区の入口に緑豊かな公園を設け、ゲートを演出している。
住宅には県産材を活用。みち広場等を囲む3戸~6戸をコミュニティ単位とし、出入口は、広場に向けて設ける。みち広場等(駐車場は専有)は接する宅地の戸数按分の部分共有。1、2台の駐車場を専有で持つ。外構は、自然石(御影石)積みとし、地被類(幅10cm)と生垣の2段植栽。宅地内にも、道路側に供出するかたちで緑地を設け、高木を植栽している。
計画データー
実施年度 | 1994年3月 |
事業者 | 熊本県住宅供給公社 |
基本計画者 | 市浦都市開発建築コンサルタンツ |
事業方式 | 建売り、売建て |
建築協定 | 建築協定 |
街区面積 | 10,357m2 |
戸数 | 34戸 |