フランネル壱岐
福岡県福岡市西区
計画地は団地内でも孤立した場所にあるため、ここでひとつのまちなみを完成させることにより、いい意味での差別化を図ることを目標としている。土地・建物は大きく、かつ仕様もよいものとし、「ステータス・ゾーン」と位置づけている。9戸分の計画地すべてが自分の庭の延長であり、住民の誇れる共有財産であるとの意識が芽生え、生長していくことをめざす。
街区は、ゆるやかに蛇行する街区内道路と、2戸に1つ程度の割合で設けたコモン緑地による構成。コモン緑地には、オープンスペース(緑と憩うコモン広場)として利用する他、来客用等の予備駐車場を設ける。西側の外周道路沿いには外部に提供するポケットスポットを設ける。夜のまちなみを演出する庭園灯による照明計画もされている。街区内道路両側にグリーンベルトを設け、街全体を緑で包む。
住戸の外構は、自然石積みの土留めと灌木、生垣、シンボルツリーによる植栽。ビルトインガレージ(1台分)は9戸中6戸が対応、その他の住戸は屋外に2台分の駐車場。街区内道路の幅員は5m(西側の出入口部のみ5.5m)、西側の細長いコモン緑地の幅は5.5m。宅地面積専有281m2~326m2。住宅面積170m2~191m2。
計画データー
実施年度 | 1991年12月 |
事業者 | 福岡県住宅供給公社 |
基本計画者 | 積水ハウス |
事業方式 | 建売り |
街区面積 | 3,824.62m2 |
戸数 | 9戸 |