コモンライフ新宮浜
福岡県粕屋郡新宮町
計画地北側は、幅300mの保安林と新宮浜海水浴場に隣接する立地。玄海国定公園内(松林)の開発のため、最大限に松を残すことを基本方針とする。ありのままの自然の魅力をたたえた住宅地開発をめざす。松林に街区を想定し、日照等を考慮しながら残す松に印をつけ、小型ブルド?ザーで林の中を縫うよう作業した。
街区計画では、松を残すため、宅地規模を平均340m2(103坪)とする。現況地形を最大限に活かした造成計画とするため、宅地は自然法面宅地として対応。歩道付きの骨格道路と自然なカーブのループ道路、フットパスによる構成である。骨格道路の歩道部には、小広場を7ヵ所設けコミュニティ空間とする。骨格道路は、車道6mと歩道1.5m~2.0mの幅員。歩道の所々に小広場(ベンチを設置)を設ける。ループ道路の幅員は5m。団地の東西端の2ヵ所に、自然を残した街区公園を配置している。
植栽計画は、宅地の道路沿いにグリーンゾーンを設け、多種多様な植栽をたっぷりと施している。外構の仕上材も自然な景観に調和するものとなっている。
計画データー
実施年度 | 1982年 |
事業者 | 積水ハウス |
基本計画者 | 宮脇檀建築研究室 |
事業方式 | 建売り、売建て |
建築協定 | 建築協定、緑地協定 |
街区面積 | 42,124.75m2 |
戸数 | 79戸 |