高須青葉台ニュータウン
青葉台ぼんえるふ
福岡県北九州市若松区
青葉台ニュータウン全体のイメージアップを目的とした、高級住宅地として位置づけている。現況(1次造成)は、1~2%の北傾斜地であることと、2つに分断された計画地をいかに一体感のあるまちなみにつくるかが課題であった。西側はニュータウンの顔となる幹線道路(両側3.5mの歩道が付いた16m道路)で、南東は既存林に面し、沼も見下ろせる自然環境に恵まれた立地。現地形を尊守(工事費の低減)し、大規模な擁壁が発生しないような造成計画である。
街区計画では、5戸~10戸で1つのコモンを囲むクラスターをコミュニティの単位としている。そのクラスターを曲線の骨格道路に沿って配置。直接道路からアプローチせず、道路から広場へ、そして宅地へという段階で各戸に至る。広場内に駐車しているように見える車は専有地内。北下がりの地盤を、北側宅地に石積みと法面をつくることによって外周道路との高低差を残す方法で処理している。当初から、曲線の骨格道路は移管するが、コモン広場等は、生活の場としてふさわしい形を実現するために共有地を前提としている。幸い当市では、市による民有地の埋設管の管理が可能であった。
計画データー
実施年度 | 1994年3月 |
事業者 | 若松西部地区土地区画整理販売企業体 |
基本計画者 | 宮脇檀建築研究室 |
事業方式 | 建売り、売建て |
建築協定 | 地区計画、建築協定、紳士協定 |
街区面積 | 42,174m2 |
戸数 | 106戸 |