緑風台
兵庫県西脇市野村町緑風台
当時はまだ珍しいクラスター方式のランドプランニングを導入し、自然地形、水系、樹木を極力残して住民の連帯感を生みやすい環境とすることを基本テーマとしている。従前は赤松が群生する山林で、市が取得していた土地を1977年から80年にかけて開発。事業は市を中心に竹中工務店、旧太陽神戸銀行など民間8社が共同で設立した(株)播磨都市開発による第3セクター方式で進めた。
街区計画は、幹線道路から枝分かれするクルドサック道路に、クラスター状になった小グループの住戸を配置し、これをコミュニティ単位としている。住区と住区の間に緑地や公園を配置し、それらをつなぐように遊歩道を巡らせている。道路との高低差は、擁壁を1m以下に抑えて残りは法面または2段式庭として処理している。植栽計画は既存樹の松を極力残した計画である。
遊歩道は市の所有だが、管理は住民が行なう。幹線道路の幅員は10m。クルドサック道路は幅員4~6m、回転広場は9m角。遊歩道は砂利舗装。有効宅地率49%、道路率14%、緑地率36%。宅地面積平均268m2。

既存の赤松が群生する公園に面するまちなみ

公園に続くフットパス部分

街区内道路に面するまちなみ

街区図

計画のディテール
計画データー
実施年度 | 1978年 |
事業者 | 西脇市、播磨都市開発 |
基本計画者 | 環境開発研究所 |
事業方式 | 宅地分譲 |
街区面積 | 293,358m2 |
戸数 | 357戸 |