フラワータウン アルカディア21
兵庫県三田市弥生ヶ丘
ホロンピア’88・21世紀公園都市博覧会において、これからの環境のあり方、まちづくりや家づくりの手法を、博覧会後の一般分譲を前提として、実物展示した戸建て街区。計画地は、ニュータウンのほぼ中心に位置し、背後に緑豊かな自然林を残した地区公園が広がる、北緩傾面の三角形の地形である。第2種住専タウンハウス用地として計画されていたが、第1種住専に変更した。緑豊かな自然の中で、住宅と一体となったまちなみ形成と、人と人のふれあいの場をつくることをテーマとしており、石と緑という永続的な骨格外構によるまちなみの形成を図っている。
街区計画では、築山樹林に囲まれた芝生広場のコモン庭を内包し、その廻りに、安全でヒューマンな街区内道路、各住戸を配し、「庭園型居住環境ブロック」としている。外構と道路や「コモン庭」には、同じ石と緑を使用し一体的なまちなみの形成を図っている。コモン庭には、独立住宅地の景観にアイデンティティと変化をつけるため高木や石の彫刻を設置。緑化ゾーンは、街区東の外周道路沿いは、幅4m、それ以外の外周および内側の道路等に面する部分は、幅2m。コモン庭面積2,838m2。

街区内道路とコモン緑地入口部

街区内道路沿いのまちなみ、右側はコモン緑地

街区図

計画のディテール
計画データー
実施年度 | 1990年8月 |
事業者 | 兵庫県住宅供給公社 |
基本計画者 | 現代計画研究所 |
事業方式 | 建売り(共同分譲)、売建て |
建築協定 | 地区計画 |
街区面積 | 13,627m2 |
戸数 | 21戸 |