六甲アイランド内に立地する、神戸市による事業コンペの実施案である。都心居住をテーマとし、共有する豊かな住環境、そこから生まれるコミュニティ意識、整った管理による安心感等を戸建て住宅に取り入れることをめざしている。
　街区計画における住戸配置は、コモンと呼ばれるみち広場（クルドサック道路）を囲む4～7戸クラスターとし、そのクラスターがループ道路に接続する構成とする。ウエストコート5番街のパークロード（ループ道路）の幅員は9.5m、イーストコート5番街の幅員は9m車道幅員は6m。クルドサック道路は共に幅員6m、車道幅員は4m。フットパスは幅員2m。
　住宅は、進入口のアイストップとなる建物について、十分に配慮。専有地以外のすべて（道路、道路内植栽帯、緑地、フットパス）を共有地とし、環境担保を図る一方、市に移管しないことにより自由な設計を行なうこととしている。ただし、道路線形については、将来移管の可能性も残せる形状に配慮している。道路（植栽帯を含む）、緑地、フットパスは、公衆用道路として登記し、税金面の優遇措置を受けている。ウエストコート5番街は住宅面積131m2～191m2。宅地面積専有174m2～236m2。イーストコート5番街は住宅面積128m2～221m2。宅地面積専有172m2～292m2。