芦屋浜シーサイドタウン
浜風(2)団地
兵庫県芦屋市浜風町
当初は低層集合住宅用地であったが、当時タウンハウスの売れ行きは芳しくなかった。そこで、計画変更せずに戸建て住宅とする方法として、共有地を持った戸建て集合ともいえる計画を採用した。「みち」を媒介にして「家」を有機的に結びつけている。道路や広場を「内なる外、外なる内」と定義づけ、車はストリートファニチュアの中に配列し、植栽・門塀・ポーチと共にトータルにデザインする。
街区計画は、中央に街区内道路を配し、各戸はコモン広場を介してつながる配置とする。接道条件の担保のためもあり、コモン広場内に車庫を設けている。接道については、共有地に仮想文筆線を入れている。この担保が課題となり共有状態が維持されやすいよう車庫をつくっている。共有地内にはシンボル的な高木を植栽。ループ道路(袋小路も含む)は移管。コモン広場(車庫・ポーチ部分も含む)、フットパスを全体共有地として持つ。このうち、ポーチと車庫については、専用使用権(無償、貸与可能)をつける。宅地面積143m2~195m2。住宅面積116m2~148m2(車庫は含まない)。共有地面積合計1650.05m2。
計画データー
実施年度 | 1984年9月 |
事業者 | 兵庫県住宅供給公社 |
基本計画者 | 市浦都市開発建築コンサルタンツ |
事業方式 | 建売り(共同分譲) |
建築協定 | 建築協定 |
街区面積 | 7,275.23m2 |
戸数 | 35戸 |