レークピア大津 仰木の里
滋賀県大津市仰木の里
戸建て形式で土地まで自由に計画するコーポラティブ方式の住宅地づくりでは全国初の例である。初めての試みのため、アンケート調査やシンポジウムを行なった上でグループを募集した。このグループ分譲に関するシンポジウムに集まった人たちが核となってグループをつくり、分譲に応募した。このグループの作成した設計案を基に、公団がインフラ整備を行なった上で、グループ構成員に土地を譲渡した。コーポラティブ住宅づくりの専門家がコーディネーターとして調整に当たり、0.9haの土地を28世帯がまるごと買い取り、手づくりのユニークなまちづくりを行なう。
街区計画は、自分たちの緑地・集会所を設け、街区の中央の緑地には、従前のクヌギの小山を残す。このことから、まちの愛称を投票により「擽(くぬぎ)小路」と決める。隣地境界は低い生垣とし、まち全体が庭続きのようにする。
住宅は、概ね2階建てとし、琵琶湖の景観を守るように配慮している。専有宅地以外はすべて共有地として持ち、集会所を共有施設とする。募集条件として、建築協定の締結および管理組合の設立を義務づける。建築協定は、メンバーが全員の話し合いで決める。宅地面積専有169m2~488m2。

クヌギ小路のコモン緑地沿いのまちなみ

東側の外周道路からの景観

街区図

計画のディテール
計画データー
実施年度 | 1988年10月 |
事業者 | 住宅・都市整備公団、仰木の里コーポラティブ住宅建設組合 |
基本計画者 | COM計画研究所(コーディネーター共) |
事業方式 | グループ分譲 |
建築協定 | 建築協定 |
街区面積 | 9,242.63m2 |
戸数 | 28戸 |