寺本台/29街区
愛知県知多市寺本台
集合住宅用地を戸建てに切り替える際、滝呂地区で計画していた「居住環境システム(TES)」の考え方を導入する。TESとは、コミュニティ空間を身近に持つ小街区をひとつの単位として、互いに「みち」によってつながりながら「まち」を形成していく、という考えである。車のスピードが出ないようにカギ型にボンエルフ道路を通し、舗装材の工夫やベンチやフラワーポットの設置等をして、コミュニティ空間をつくる。
街区計画は、幹線道路および住戸クラスター外周道路(標準22戸)から直接アプローチする宅地を設け、宅地率を上げ、道路景観の活性化を図る。標準住戸クラスター内は、カギ型で幅員構成も変えたボンエルフ道路とフットパスで構成。
街区内道路は、カギ型の入口部が4.5m、中央部が8m、フットパスと取り合う部分が11m、フットパスが2m。外周の道路は6m。みち広場の入口部にはイメージハンプを設け、街区の入口部には構造ハンプを設ける。標準街区規模は、南北100.5m、東68m(四周道路は含まない)で、計画戸数28戸、宅地率77%(四周道路の幅員3m分を加算)である。
計画データー
実施年度 | 1986年11月 |
事業者 | 住宅・都市整備公団 |
基本計画者 | 住宅・都市整備公団、現代計画研究所 |
事業方式 | 建売り(共同分譲) |
街区面積 | 70,893m2 |
戸数 | 252戸 |