厚木ニューシティ森の里
神奈川県厚木市森の里
丹沢山系相模平野に接する丘陵地で、ニュータウン内に位置する。集合住宅用地の戸建て住宅への変更計画である。計画的な住戸配置、まちなみ形成、コミュニティ育成のために共有地を持ち、共同管理するという、当時としては新しいスタイルの住宅地づくりである。計画地は東傾斜地であり、北側は緑道、西側は緑道と公園に隣接し、南側は幹線道路(16m)に、東側は区画道路(9m)に接する。
街区計画では、車の進入動線のループ道路を、南側から入り北側に抜ける一方通行として配置し、これにクルドサック道路をつなげ、さらに、フットパスで有機的につなぐ。東、西、南側の外周道路沿いにグリーンベルトを設ける。街区を8つに分け、グループセキュリティシステムを採用。街区内道路は幅員6m、道路内に植栽帯を設ける。さらに、植栽帯により車道幅員も4m、5m、6mとして変化をつける。フットパスは幅員3m、2m。
住宅は切妻を主とし、傾斜地の立地を活かしてリズム感のある屋根並みをつくる。2×4住宅とする(東急不動産、三井ホーム)。専有地以外のすべてを全体共有地として持つ。住宅面積85m2~109m2。宅地面積専有114m2~161m2、共有50.8m2/戸。

クルドサック道路沿いのまちなみ

街区内道路沿いのまちなみ

街区図

計画のディテール
計画データー
実施年度 | 1985年8月 |
事業者 | 神奈川県住宅供給公社 |
基本計画者 | 神奈川県住宅供給公社、三井ホーム |
事業方式 | 建売り |
建築協定 | 地区計画、建築協定、緑地協定 |
街区面積 | 9,388.88m2(宅地部分のみ) |
戸数 | 54戸 |