グリーンタウン高尾財団住宅祭第1期
東京都八王子市
自然を活かす、集住のメリットを活かす、統一感の中にも変化と個性をつくる、都市的な雰囲気、ふるさと意識を持てる、の5つをテーマとしている。公共空間はコミュニティを生むための起爆剤と考え、共有という形を通してまちや環境への意識の向上をねらっている。計画は1次造成後(調整池は既設)の計画であり、当時は売れない時期で、かつ駅から遠く墓地の奥という立地のため、戦略として通常以上に高いグレードの整備としている。緩やかな南傾斜の敷地で、ニュータウン内に立地し、計画地外周に6.4haの再生緑地を設け、緑地内にジョギングロードを計画した。
街区計画では、まちなみに変化をつけ柔らかい表情とするために骨格道路はループ状とし、これに小幅員道路がつながる構成である。小幅員道路は当初から共有を前提とし、道路にふくらみ空間を設けて宅地と一体的に仕上げ、全面レンガ舗装とするなど、積極的にコモン空間として計画。また、南斜面の敷地条件を最大限に活かし、眺望・日照の確保に配慮した街区計画としている。ループ道路には、交差部や屈曲部にイメージハンプを設け辻空間とし、公園はできるだけ多くの住宅の庭に接するようジグザグ状に配置している。
計画データー
実施年度 | 1985年5月 |
事業者 | 東京都住宅供給公社 |
基本計画者 | 猪狩達夫 |
事業方式 | 建築請負 |