八王子みなみ野シティ
緑園通り
東京都八王子市みなみ野
住都公団の開発地区の事業コンペによる実施例である。街区構成、緑地、画地割、レベル構成は区画整理事業で決まっており、前提条件であった。里性の高いまちなみ形成をテーマとし、環境共生(雨水浸透、雨水活用、コンポスト用電源)に配慮している。
接道はすべて外周道路でとり、中央に緑地を囲む構成とする(前提条件)。
住宅は、アイポイントに「民家型構法」の住宅を混在配置し、里性のまちなみを演出(和瓦、漆喰壁)。民家型構法住宅とは、木造躯体(柱、梁、小屋組)を岩手県遠野市の第3セクターで製材加工を行ない、現場での組み立てと内外装仕上げを地元工務店で行なうという、産地直送住宅と地元工務店を組み合わせた手法である。民家型住宅とのコーディネートを意識した外構デザインとして、木製にこだわり、ウッドデッキ、木製バルコニー、ウッドフェンスと門扉を採用している。
植栽は、中高木、灌木とも雑木林的な樹種と形態で自然なイメージとし、アプローチ廻りには花を植えて華やいだ雰囲気にしている。宅地面積182m2~267m2、平均219m2。住宅面積121m2~162m2、平均129m2。

街区を東側から見たまちなみ

中央のコモン緑地を西側から見たまちなみ

街区図

計画のディテール
計画データー
実施年度 | 1996年9月 |
事業者 | JV(東急不動産、三菱地所) |
基本計画者 | 現代計画研究所 |
事業方式 | 建売り |
建築協定 | 地区計画 |
街区面積 | 5,705.33m2 |
戸数 | 26戸 |