コープタウン立川一番町
東京都立川市一番町
区画道路が既設であったため、宅地割りのしていないスーパーブロック部分のみの計画であった。したがって、区画道路は計画外である。植栽帯を適所に配し、緑豊かな住環境の形成をめざしている。Bブロックから開発を始め、コーディネーターが基本計画案(21区画)をつくり、評価基準に基づく価格をつけて参加者に説明。先着順に好きな区画を選択してもらい、希望に応じて区画の広さも変えるようにした結果、予想より広い区画を希望する人が多かったので18区画となる。
街区計画は、宅地の前後が接しないように、東西に細い緑道コモンを入れ、南北は全体を貫くコモン緑道を配する。宅地の道路に面する側は、幅60cmの植栽帯とし、その下に電線類を埋設する(電話、共聴テレビ、外灯)。北側宅地に対する日影を十分配慮しながら、南側宅地を設計。南北に通る緑道コモンは建売りAブロックを含んでの全体共有、宅地の間を東西に通る細い緑道コモンはブロックごとの部分共有。集会所の土地、建物は建売りのAブロックを含んで全体共有。建築協定はないが管理規約により緑化・壁面線・増改築等の制限を加えて環境の担保を行なう。宅地面積専有平均145.4m2(Bブロック)。

東西の細い背割りのコモン緑道と木製アーチ

南北のコモン緑道沿いのまちなみ

街区図
計画データー
実施年度 | 1986年12月 |
事業者 | 住宅・都市整備公団 |
基本計画者 | 自主建設促進協会、綜建築研究所(コーディネーター共) |
建築協定 | 紳士協定 |
街区面積 | 8,792m2(宅地部分のみ) |
戸数 | 56戸 |