高幡鹿島台ガーデン54
東京都日野市南平
歩車共存道路を軸に宅地、公園、広場、フットパス、ポケット広場と有機的に接続させ、全体でひとつの良好かつ高水準の住環境を形成する。パブリック空間(道路、広場)とプライベート空間との融合をめざし、造成の段階から、道路や車庫・階段等の外構に至るまでデザインに一貫性を持たせ一体的な施工とする。北傾斜の不利を最小限とする画地割りの工夫を行なう。
街区計画は、東西方向に道路を3本平行に配し、敷地の2方が道路に面する宅地をできるだけ増やすように配慮。東西は歩車共存道路、南北はフットパスを配し、人優先の思想を貫く。すべての街区内道路にカーブをつけ、幅員は極力抑える。さらに、植栽帯とイメージハンプ、ポケットパークを配し、まちなみのアイデンティティを明確に演出。背割り線上50cmの通路(建柱スペース)のみ共有地で、接する画地の部分共有。公共部分の植栽は、市の管理に委ねず組合管理とする。道路やフットパス沿いの植栽帯(専有地内)も画地により量のバラツキが大きいため、公平性と景観の担保の両面により組合管理としている。宅地面積196m2~242m2。

街区の入口部

ポケットパーク

2戸1駐車場

街区図

計画のディテール
計画データー
実施年度 | 1984年 |
事業者 | 鹿島建設 |
基本計画者 | 宮脇檀建築研究室 |
事業方式 | 建売り(5戸)、売建て、宅地分譲 |
建築協定 | 地区計画 |
街区面積 | 22,016m2 |
戸数 | 54戸 |