多摩ニュータウン
聖ヶ丘2丁目
東京都多摩市聖ヶ丘
多摩ニュータウンでは初めて本格的な外構整備付き住宅地で、当時としても珍しい。
街区は、内側に向かって、開放性を持たせた内庭型の街区構成とする。通過交通の排除のためループ道路とし、その内側にボンエルフを配し、みち広場と路地と共に歩行者空間の骨格とする。ボンエルフとは、幅員6mの区画道路の一部を8m(車道部分5.5m)に拡幅し、車道部分を屈曲させたもので、路地と区画道路の交差部に設け、歩行者優先の表示の役割りを持たせたものである。また、路地(フットパス)は各街区を貫く、地区の歩行者動線の骨格とする。ペア駐車場を基本とし、連続した植栽帯をつくり出すことによってアイストップを抑え、豊かなアプローチ空間を創出している。路地(フットパス)の幅員は2m。路地(フットパス)に面する部分は0.5mの植栽帯(民地)を設け、一体的とするために極力高低差をなくす。
並木のある区画道路をつくるために、各戸の門脇に中木を植栽。
住宅は道路ごとにイメージを設定し、デザインコントロールを行なう。路地やみち広場沿いは和風、その外側は洋風。総2階建て住宅を禁止している。

ボンエルフとみち広場の部分

街区図

計画のディテール
計画データー
実施年度 | 1984年3月 |
事業者 | 住宅・都市整備公団、多摩市住宅建設協同組合 |
基本計画者 | KUN空間研究室 |
事業方式 | 建売り(共同分譲) |
建築協定 | 地区計画 |
街区面積 | 963,100.00m2(全体開発面積) |
戸数 | 109戸 |