鳩山ニュータウン
松韻坂
埼玉県比企郡鳩山町松ヶ丘
周囲を尾根に囲まれた閉鎖的な立地を活かした、ハイグレード住宅地をめざし、豊かな自然につつまれた、庭園のような住宅地である。アメリカの住宅地のように内部は明るいオープンな環境形成とする。街路ファサード(街路を中心として両側に建ち並ぶ建物の外観や外構)と「歪み」を計画技法としてまちなみを形成。高低差による圧迫感をできるだけ感じさせない計画とする。
街区の入口は、幅員12mの幹線道路とエントランス広場(塀、緑地、サイン)でゲートを演出。骨格道路(幅員10m)は、ゆったりとした曲線のループとする。骨格道路沿いは、大きめの宅地(80坪~)を配置し、外構もオープンなものとする。60坪台を中心とした部分には、グリーンスポット(道路を広場的にした、植栽を多く施したスペース)を配置。東側は斜面宅地とする。骨格道路は両側に植栽帯(2m)を設置し、沿道宅地の外壁後退(2m、ただし奥は1.5m)と1.2m(奥は0.8m)のグリーンゾーン(低木等の植栽区域)と一体的に整備。
花と緑に覆われた街区とするため、積極的に緑化を行なう。みち広場には家の屋根を越える高木を植栽している。

グリーンスポットに面したまちなみ

6m道路沿いのまちなみ

街区図

計画のディテール
計画データー
実施年度 | 1991年 |
事業者 | 日本新都市開発 |
基本計画者 | トデック |
事業方式 | 建売り、売建て、宅地分譲 |
建築協定 | 建築協定、緑地協定 |
街区面積 | 58,145.43m2 |
戸数 | 91戸 |