鳩山ニュータウン
6、7工区
埼玉県比企郡鳩山町松ヶ丘
自然環境(緑)の残存と回復をテーマとする。宅地の狭小化の対応策として、コミュニティ空間の創出と景観演出を兼ねて、道路の一部にみち広場ともいえるグリーンスポットを導入。コミュニティ形成には、まちのわかりやすさ(秩序化された空間構成)と、コミュニティの核(シンボルゾーン)が重要であると考える。その空間構成要素に緑を位置づけ、緑のヒエラルキーとネットワークを明確化することにより、わかりやすく親しみやすい街をつくる。
街区構成は、グリーンスポットを核として80戸~100戸を1ユニットとする。ユニットごとにエントランスを設け、中央にはグリーンスポットを配置。ユニット同士はフットパスでつなげる。
緑のヒエラルキーは、私的領域(庭)、中間領域(コーナーグリーン、グリーンスポット、エントランスグリーン)、公共領域(公園、緑地)とし、さらにこれをネットワークさせる。入口部の道路(幅員10m、うち車道部分6m)は、両側に植栽桝(高木)のある歩道(2m)付き。ユニット内道路(幅員5m)は、卍型に配置し、中央のグリーンスポットはみち広場として、ベンチやシンボルツリー等を設置。ユニットごとにテーマを設定して個性づけを行なっている。

幹線道路からのまちなみ

グリーンスポット

街区図

計画のディテール1

計画のディテール2
計画データー
実施年度 | 1986年 |
事業者 | 日本新都市開発 |
基本計画者 | トデック |
事業方式 | 建売り |
建築協定 | 建築協定、緑地協定 |
街区面積 | 234,871.17m2 |
戸数 | 550戸 |