いちはら緑園都市/
I- 2工区、I-3工区
千葉県市原市泉台
周囲を緑の濃い山林に覆われた、自然環境に恵まれた立地。自然を活かし、「健康」をテーマとした、「新しい郊外生活の提供」をコンセプトとしている。過密感がない緑の濃いまちなみづくりをシステム化し積極的に展開する。
街区計画では、50戸をコミュニティ単位とし、一辺が120mの街区を標準とする(平安京のまちづくり「保」という最小のコミュニティ単位)。「向こう三軒両隣」の一段階上のコミュニティ単位として位置づけている。街区中央に小公園を配置し、これを卍型の道路で挟む構成。また、コモン広場を囲む宅地や旗竿敷地を配置。公園と街区内道路は一体的な整備とし、さらに宅地内に設定したグリーンゾーンの植栽帯とも連続させ、広がりを持たせている。街区は外周に対して閉鎖し内部空間はオープンなつくりとしている。街区内道路には植栽帯を設けず、隣接する宅地内の0.5mをグリーンゾーンとして一体的につくっている。
コモン広場は、囲む5戸の共有地とする。駐車場と広場が共存するタイプと、分離するタイプの2タイプを用意。外周道路は幅員6m、内側の卍型道路は5mイメージハンプを設置している。宅地面積175m2~232m2(コモン広場なし)、152m2~198m2(コモン広場付き)。共有地面積33m2~38m2(コモン広場付き宅地のみ)。住宅面積97m2~158m2(1次~3次)。

卍型道路と一体となった小公園

街区図

計画のディテール
計画データー
実施年度 | 1987年 |
事業者 | 日本新都市開発、電気通信共済会 |
基本計画者 | 日本新都市開発、建築都市設計事務所アリデ |
事業方式 | 建売り |
建築協定 | 建築協定、紳士協定 |
街区面積 | 149,257.33m2 |
戸数 | 297戸 |