市原ニュータウン
おゆみ野/かつら街、みずき街
千葉県千葉市緑区
区画整理の集合住宅用地での計画のため、何らかの集合形式を取り入れた提案とすることが前提であった。従来の背割りに対して、ゆとりとコミュニティの核となるコモン広場を囲むまちなみを提案。5戸コモンの初期の計画である。
街区計画では、5戸でコモン広場を囲む住戸クラスターをコミュニティの単位とし、街区内道路にこの住戸クラスターを配置する構成。住戸のアクセスはすべてコモン広場からとする。道路とコモン広場の境界は、生垣(大人の背丈、ツバキ等の花木)で囲み、コモン広場入口には、まちのシンボル的な高木を植栽(みずき街ではミズキ)。
住宅は、コモン広場に玄関を向けて配置。建築基準法上の接道はコモン広場とし、建築基準法第43条の但書きを適用。街区内道路は市に移管。コモン広場は、囲む宅地の共有地。街灯、管理・集会所を共有施設とし、街灯は各々のまちごとの共有、管理・集会所は2つのまちの共有とする。各々のまちごとに管理組合を設立し、2つの街区の共有物である管理・集会所については、それぞれの管理規約に加え、別途の協定により管理を行なう。
街区内道路は幅員6m。コモン広場に面する宅地は駐車場を宅地内に設けず、コモン広場内に設置。宅地面積専有平均172m2(みずき街)。コモン広場面積68m2~258m2(かつら街)。建柱は、街の外周道路とコモン広場内としている。

外周道路沿いのまちなみ

コモン広場

街区図

計画のディテール
計画データー
実施年度 | 1984年 |
事業者 | 住宅・都市整備公団 |
基本計画者 | 住宅・都市整備公団 |
事業方式 | 建売り |
建築協定 | 建築協定、緑地協定 |
街区面積 | 39,962m2 |
戸数 | 195戸(かつら街86戸、みずき街109戸) |