つくば二の宮第1期
茨城県つくば市二の宮
つくば研究学園都市にふさわしい戸建て住宅地のモデルづくりが目的のプロジェクトであり、美しいまちなみの創出、道路のコミュニティ空間化、緑豊かな住宅地づくりを基本的な考え方としている。東に県営住宅や洞峰公園、南東に広場や公民館、南に小学校・保育園・幼稚園等が隣接する恵まれた立地で、計画地は、方形で平坦な地形である。
街区計画では、電線類の地中化、屋根形状や外観の色彩制限・外壁後退等による建築コントロール、アプローチと駐車スペースの規則的配置などの手法を用い、美しいまちなみ形成を図っている。街区内道路は、化粧舗装としてコミュニティ空間化を図り、さらに、各戸の駐車スペースは、車のないときに小広場と利用できるようにペア駐車で、門扉等も設けないオープンなつくり。道路に面する幅90cmの部分を植栽帯として生垣を連続させ、各門近くにシンボルツリー(高木)を植え並木をつくる。北と南の画地割をずらして配置し、日照の確保を図っている。
住宅は、屋根形状や外観の色彩制限・外壁後退等による詳細な建築コントロールを行なっている。外壁後退は、道路から2.5m以上(東西道路境界からは2m)、隣地北側は1階部分1.5m、2階部分2.4m(総2階建は2m)、東西は1.5m、南庭先は4m以上。隣棟間の窓位置の配慮、北側立面に関する配慮し(勝手口が直接外から見えないようにする、面格子をやめる等)、以上について建築協定による制限を加えている。

9m道路に面するまちなみ
写真:小野吉彦

ペア駐車スペース廻り
写真:小野吉彦

街区図

計画のディテール
計画データー
実施年度 | 1991年1月 |
事業者 | 住宅・都市整備公団 |
基本計画者 | 住宅・都市整備公団、宮脇檀建築研究室 |
事業方式 | 建売り(共同分譲) |
建築協定 | 建築協定 |
街区面積 | 22,189m2 |
戸数 | 79戸 |