ビレッジつくば松代
茨城県つくば市松代
北米のコミュニティ感覚を楽しむ暮らしがテーマで、阪神の震災で再認識させられた近隣の絆を培う共有スペースを積極的に位置づけ、戸建ての集合団地として計画。海外資材を活用したゆとりのある低廉な住宅づくりと、北米の住宅地の雰囲気を感じさせるまちなみの実現をめざしている。
街区計画では2つの道路をつなぐかたちのコモン広場を街区の中央に配置。さらに、道路とコモン広場、そして専有庭が一体化した整備とする。南北の外周道路に面した住戸は、車でのアプローチを1台目は外周道路から、2台目を街区内道路からとし、街区内のボンエルフ化を図っている。芝張りを主とし、ポイント的に落葉高木とコニファーを植栽。住宅には良質で安価な海外資材を使用。北米の4×8モジュールを採用した、ゆとりある住宅プランで住戸ごとに特色ある企画とする。建築基準法上の接道道路は位置指定道路である。
コミュニティ意識を高め、質の高い管理を行なうために、専有地以外はすべて共有。コモン広場には、パーゴラや井戸(手押しポンプ式、雨水利用)、砂場、シンボルツリー等を設置。舗装材は、道路の車道部分をインターロッキング、それ以外の部分やコモン広場、各戸の駐車場(街区内道路に面する1台分)は植生ブロック、宅地内の芝張りの庭とつなげる。宅地面積197m2~234m2。住宅面積117m2~135m2。電線類全面地中化(共有地内)している。

コモン広場のパーゴラ

道路沿いのまちなみ

街区図

計画のディテール
計画データー
実施年度 | 1997年4月 |
事業者 | 住宅・都市整備公団 |
基本計画者 | 住宅・都市整備公団 |
事業方式 | 建売り |
建築協定 | 地区計画 |
街区面積 | 2,906m2 |
戸数 | 11戸 |