つくば松代
茨城県つくば市松代
快適な空間を生む、コミュニティ道路によるまちづくりをめざしている。
街区内の道路は、すべてコミュニティ道路とし、交差点部に広場的な空間を設けている。道路内にグリーンベルト(公共)や辻広場の植栽帯を設置し、すべて化粧舗装を施している。カーポートは、車のない時は小広場として活用できるようにペア配置としている。幅員は6m、6.5m、7.5m、すべてインターロッキング舗装、交差点部分は舗装デザインを変えている。また、通りにより、使用する樹種を統一。道路の両側は幅75cm~1mの植栽帯(公共)とし、宅内の植栽と一体的につくっている。北側宅地の日照確保のため、南北の宅地割をずらす画地計画とする。
住宅は、ハウスメーカー11社と県木造住宅センターが参加。10戸は木住センターの「いばらきの家」を導入。書斎付き、フリースペース付き等、ライフスタイルの提案を行なっている。各戸のアプローチは、道路から直接入るようなかたちは避け、カーポートから入るかたちに統一している。
道路内植栽の管理については当初、募集条件で自治会管理と定めていたが、「公共用地の管理は公共で行なうべきである」と地元自治会から要請が出され、現在は市が管理している。

街区内道路交差部分の広場空間

街区内道路交差部分の広場空間

宅内の生垣外構と一体化した道路内植栽

街区図
計画データー
実施年度 | 1992年10月 |
事業者 | 住宅・都市整備公団 |
基本計画者 | 宮脇檀建築研究室 |
事業方式 | 建売り(共同分譲) |
建築協定 | 建築協定 |
街区面積 | 14,200m2 |
戸数 | 45戸 |