北米のコミュニティ感覚を楽しむ暮らしがテーマであり、阪神の震災で再認識させられた近隣の絆を培う共有スペースを積極的に位置づけ、戸建ての集合団地として計画している。海外資材を活用したゆとりのある低廉な住宅づくりと、北米の住宅地の雰囲気を感じさせるまちなみの実現をめざしている。
　街区計画ではコモン庭を街区の中央に配置する構成とする。車でのアクセスは、外周道路を主とし、街区内の車の通行を極力なくす。さらに、道路とコモン庭、そして専有庭を一体化させて整備。芝張りを主とし、ポイント的にコニファーを植栽して、北米のまちなみを演出している。
　住宅には良質で安価な海外資材を使用。北米の4×8モジュールを採用した、ゆとりある住宅プランで北米西海岸をイメージした明るく個性的な外観である。
建築基準法上の接道道路は位置指定道路である。
　コミュニティ意識を高め、安心で親近感のある住宅地とするため、専有地以外はすべて共有。中央のコモン庭とつながる道路とフットパスは、両側に植栽帯を設け、専有宅地内の植栽と一体的な整備。コモン庭には、パーゴラや井戸（手押しポンプ式、雨水利用）、シンボルツリー等を設置。隣地境界は、ウッドフェンス。宅地面積200m2～217m2。住宅面積118m2～125m2。