大規模画地として整備済みの宅地での計画である。地域木材の活用に対する建設省と林野庁の補助事業のフォレストタウン事業による小規模宅地のモデル木造住宅地計画で、ガーデニングを楽しむ家族の姿が見られる、ブリテッシュコート（イギリス）のまちなみをモデルとした。
　街区計画では、住戸が小広場を囲む構成とする。街区内道路と小公園、来客用駐車場を一体的につくり、広がりのあるコミュニティ空間を形成。各住戸もオープン外構とし、芝生・花・コニファーにより欧米風な景観をつくる。
　住宅は英国風の木造住宅で統一。主要構造部に地域木材を使用し、建築木材として県産材を60％以上使用。福島県優良木造住宅建設基準、福島県低コスト住宅資材標準化仕様書、公庫高耐久性木造住宅基準を満たす。住民の花木に対する管理意識の向上と愛着づけのために、入居時、住民に広場への花類の植付け作業の参加を呼びかけている。
　街区内道路は幅員6m、小広場（165m2）と一体とするためにレンガブロック舗装。フットパスは幅員2m、3m、レンガブロック舗装。宅地面積204m2～276m2、平均224m2。共有地面積94m2。