いわきニュータウン
木のまち里山
福島県いわき市中央台鹿島
ニュータウンの南東端、山ふところ間近の最も落ち着いた場所で、隣接して里山がある立地であるため、自然環境と親しみ、生活を共にしていくことを基本的な考えとし、「新和風・屋敷町」をテーマとして、統一感のある和風のまちづくり、家づくりをめざす。計画地の西側には、広葉樹林「どんぐりの森」が保全されている。東側は、桜並木の土手。建設省のウッドタウン・プロジェクトである。街区計画ではどの家からも、周辺緑地・小公園・辻広場・路地のいずれかに接するように構成。街区内道路は、住民のコミュニティ道路となるループ道路で、中央には小公園を配置。小公園と道路をフットパスでつないでいる。住宅は高耐久木造軸組構造の福島県優良木造住宅建設基準に適合する住宅で「ふくしまウッディハウス建設推進利子補給事業制度」が優先的に受けられる。街区内道路(幅員7m)は、車道部の(幅員4.5m)仕上げを変えて視覚上蛇行させている。車道部の舗装は透水性アスファルト。フットパス(幅員4m、3m)は、「木の路地」「笹薮の路地」等個性づけし、自然石を多用した凝った仕上げとしている。中央の公園(507m2)は、コモンツリー(けやき)、木製デッキ、こいのぼり立て、子供の家など、地域木材を活用した整備(林野庁の補助事業)。宅地面積259m2~365m2。平均286m2。

フットパスより、中央の小公園を見る

ループ状の骨格道路沿いのまちなみ

街区図

計画のディテール
計画データー
実施年度 | 1995年7月 |
事業者 | 地域公団、いわきニュータウン木のまち推進協議会 |
基本計画者 | 邑建築事務所 |
事業方式 | 建売り、売建て |
建築協定 | 建築協定、緑地協定 |
街区面積 | 14,021m2(宅地部分のみ) |
戸数 | 49戸 |