イトーピア名取
宮城県名取市ゆりが丘
従前の自然林を緑地や公園として全体の24%を保全し、さらに移植樹を活用した緑の空間づくりを骨格としている。
街区計画は、地区中央に公園等のコミュニティ施設を配置し、外周の骨格道路から細街路、さらにフットパスから公園へと段階的な道路配置としている。道路幅員を4~6mの範囲に設定し、通常の6mから幅員を減じた分を宅内緑地としている。道路は、ジグザグ型、クルドサック型、シェイクハンド型、ループ型等、街区ごとに異なるタイプを取り入れ、街区間はフットパスでつなぐ。西側の地区では広場が連続するような緑の軸を街区の真ん中に十文字に配置し、骨格とする。クランク街区はL型道路を意図的に配置し、計画的にクランク状の見通しのきかない空間をつくることにより、まちなみの変化、角地、広場空間を道路でつくる。一般部分の幅員は5m、広場部分は9m。ジグザグ街区は、宅地の庭部分を出したり引っ込めたりしながら、最も幅の広い部分の舗装をブロック敷きとしてみち広場をつくる。クルドサック街区は、80坪以上の大規模画地を中心とした、欧州邸宅風の家並みであり、細街路(幅員8m)は曲線とし、クルドサック広場(直径16m)は街区のシンボルとなるコミュニティ空間としている。ループ街区では、2台並列型駐車の宅地とL字道路の組み合わせで、あたかも雁行道路のようなみち空間をつくっている。宅地規模は標準約270m2。

クランク街区のまちなみ

ジグザグ街区のまちなみ

ループ街区のまちなみ

全体街区図

クランク街区図

ジグザグ街区図

クルドサック街区図

ループ街区図
計画データー
実施年度 | 1989年5月 |
事業者 | 伊藤忠商事 |
基本計画者 | オオバ |
事業方式 | 建売り、売建て、宅地分譲 |
建築協定 | 地区計画 |
街区面積 | 1,388,000m2(全体開発面積) |
戸数 | 1,702戸 |