スウェーデンヒルズ
北海道石狩郡当別町
スウェーデンのような美しいまちなみと、かの国との文化交流の場をつくりたいとの思いが発端であり、当別町の町おこしの一環となっている。限りない広がりを持つ開発面積300haの半分をゴルフ場として住宅地に先駆けてオープンし、残りの150haを住宅地として開発。自然地形や樹林の保全を基本方針とし、開発面積150haのうち90haを緑地として保全、宅地利用は60haとしている。宅地は、地形なりの自然法面宅地とし、最低敷地規模も定める。文化交流の拠点としてスウェーデン交流センターを立ち上げ(財団法人の事業)、研修生を受け入れて伝統工芸のガラス工芸、木工等の制作、展示、講習を行なう。また、北欧の祭り(夏至祭、ルシア祭)や自主的に催された文化祭等の活動の場として十分に機能している。
住宅地はビレッジ、イースト、ウエストの3地区。造成は、現地形遵守を基本とし、道路勾配6%以下(積雪地区の基準)がとれない部分は残地森林としている。道路は、クルドサックが主。樹木が生育している地帯は、そのままで宅地とする(下草刈り等を施す程度)。斜面の場合は、ひな壇や擁壁はやめ、地形なりの自然法面宅地としている。なるべく背割り宅地を避け、公園や緑地を配置。宅地規模は500m2を標準とし、場所により700m2~1,000m2程度を是認(地形なりに宅地化するため)。また、隣棟間隔確保のため、間口20m奥行25mが標準で、道路との高低差は30cmを標準とし、70cm以内となっている。
ビレッジ地区のまちなみ
未建築宅地の芝張り
道路と高低差のある宅地の納まり
街区図
計画データー
実施年度 | 1985年6月 |
事業者 | 北洋交易グリーンタウン事業部 |
基本計画者 | NESSWE(スウェーデン)、三菱地所、東急建設 |
事業方式 | 売建て |
建築協定 | 建築協定 |
街区面積 | 1,550,000m2(全体開発面積)、うち634,000m2(住宅開発面積)916,000m2(緑地) |
戸数 | 683戸 |