ウッドタウン緑が丘
北海道旭川市
建設省のモデル事業「ウッドタウンプロジェクト」(モデル優良木造住宅団地)の北海道第1号である。木の街・旭川にふさわしい「緑の住宅地づくり」をめざし、楽しくふれあえるコミュニティ空間の創出と緑のネットワークによる潤いあるまちづくりをテーマとしている。
街区計画は、団地入口に、木製のゲートポールを設置。その正面に緑の核となる公園を配置し、団地のガイドスペースとして緑地を設けている。住戸クラスターを構成する8m道路の中央部を拡幅して、コミュニティ空間(みち広場)とし、さらに、植樹による緑の景観演出。東側と北側の団地外周沿いの宅地には、幅3mの宅内緑地を設けている。宅地は、北国にふさわしい、ゆとりある規模とし、宅地割は、南側宅地は間口が広く、北側宅地は奥行を深くし、日照条件を考慮している。
住宅は、北国の暮らしを快適にする「北方型住宅」基準による。木を積極的に使用した外観、外構。将来の環境・景観に配慮し、車庫はビルトイン。地区計画により、用途・容積率・建ぺい率・最低敷地面積・外壁後退・最高高さ・屋根の道路側への傾斜の禁止・門塀の仕様および高さの制限、等詳細に定めている。建築協定により、道路に面する宅地内緑地と宅地内シンボルツリーの自主管理を誘導している。
街区内道路の幅員は8m、ふくらみ部分は14m。歩道部分は1.5m。公園面積506.19m2、緑地面積388.57m2。宅地面積201m2~381m2、平均宅地面積287m2。
計画データー
実施年度 | 1990年11月 |
事業者 | 旭川市、北海道住宅供給公社 |
基本計画者 | プランニングワークショップ |
事業方式 | 建売り、借地権・所有権の選択制 |
建築協定 | 地区計画、建築協定 |
街区面積 | 29,657.6m2 |
戸数 | 70戸 |