1. 1871年の大火で唯一焼け残った公共建築物「シカゴ・ウォーター・タワー」(写真1)や展望施設からシカゴ市内を一望することができる「ジョン・ハンコック・センター」(写真2)など観光名所となるポイントが多く存在する。
2. 都市の成長管理という考え方が基本となり、都市のスプロールの進展、広域に発生する環境問題、中心市街地の衰退等の諸問題に対して、個別的対応をとるのではなく、都市全体で包括的に対応していく方針である。
3. 街全体が景色として見られることを、非常に意識してつくられている。建ち並ぶ高層建築物はシカゴ川から見上げるとより一層迫力があり、陸上から見えるまちなみだけではなく、シカゴ川からの見え方、景色をも意識して開発されたように感じられる(写真3)。
1. シカゴには印象的な形状をした建築物が多いように思えるが、日本ほど地震への対策が必要ないため、デザインに特化した建築物が実現可能なのかもしれない。
2. 建築物が特徴的な形状をもっている分、清掃等の維持管理コストも高まっていると感じられる。ユニークな外観を維持し、シカゴのまちなみの価値向上を意識することがそのコストに見合っていると考えられているようだ。
3. シカゴには日本でも見られるような特徴をもつ高層建築物が多くある。シカゴの建築デザインが、日本の高層建築物に影響を与えているのではないかと考えられる。
報告者 | 渡辺洋明・板垣真人・程田数馬・島上涼介 |
---|---|
視察日 | 平成30年7月12日(木) |
同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏 (明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
参考資料名 | 2018米国住宅地開発事例視察調査報告書(渡辺洋明氏・板垣真人氏・程田数馬氏・島上涼介氏)掲載原稿を要約 |