1. 現在は、IT関連の金持ちが多く住み、新しい豪邸が次々と建設され、アボット・キニーが当初夢見たベニス風の落ち着いた街並みである。また、この地区はアメリカでは珍しく隣家との距離が近いのが特徴となっている。
2. 高級リゾートエリアのサンタモニカとマリナデルレイに挟まれているが、15年程前は“悪ガキのビーチ”で、ミュージシャンなどが多く住み、近付きがたいイメージがあった。1984年にはビーチに面して、著名建築家のフランク・ゲーリーが、友人のために「Norton House」を完成させている。(写真2)
3. 現在は、IT関連の金持ちが多く住み、新しい豪邸が次々と建設され、アボット・キニーが当初夢見たベニス風の落ち着いた街並みになっている。(写真3)また、この地区はアメリカでは珍しく隣家との距離が近いのが特徴となっている。
1. ベニス・ビーチはボディービル発祥の地と言われ、一年を通して筋肉自慢が集結するロサンゼルス市運営の屋外トレーニングジムがある。この辺りは通称「マッスルビーチ」と呼ばれるエリアであり、近郊にはボディービルダーだったアーノルド・シュワルツェネッガーも通っていたゴールドジムがある。
2. この開発の特徴である運河は、水深は50㎝から1m程度で海には繋がっていないが延長は約2.5km。コートAからコートDと名付けられた格子状の中心エリアは回遊でき、30分程度で一周できる。歩道周辺には、様々な花が咲き、雰囲気のある邸宅が水面に映えて、独特の雰囲気になっている。
3. Venice Canal Historic Districtは正にアボット・キニーが描いた一大プロジェクトの影響をうけた歴史地区である。歴史的運河地区は、想像以上に整備されており外国からの観光客も散見された。今後は高級住宅地として発展していくのか、ビーチと一体となって観光地化していくのか、将来像がどうなるか興味深い地区である。
報告者 | 日下 泰宏・渡辺 為明 |
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視察日 | 平成29年7月15日(土) |
同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏(明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
参考資料名 | 2017米国住宅地開発事例視察調査報告書(日下 泰宏氏・渡辺 為明氏)掲載原稿を要約 |