エディンバラ
1. オールドタウンの特徴
オールドタウンは、エディンバラ城からに東に延びるメインストリート“ロイヤルマイル を中心に丘陵の起伏のある地形に建物があり、立体的な街並みとなっている。現存する建物は18世紀位のものが多いとのことではあるが、古くは16世紀の建物も現存し、今も使用されている。
「〜コート」と名の付く路地は、その先が中庭になっていることを指す。実際に路地を通り抜けると高い建物で囲われた中庭が広がっていた。17世紀半ばまではその中庭で家畜を共同で飼うなどの場所となっていたという。
「〜クローズ」と名の付く細い路地は、通り抜けのできる路地だという。今でも、そうした路地が無数に存在し、路地奥の建物も、ミュージアムやレストランなどなどのスポットとしても活用されている。"
2. ニュータウンの特徴
18世紀半ばに、エディンバラ城の北側の湖を一部埋め立て造成した新しい街づくりが始まり、東西に走るジョージ・ストリートを中心に、その上下に並行する2つの主要道路、そして南北にも南側にエディンバラ城を臨むことができる主要道路があり、全体が格子状で整然とした美しい街並みとなっている。
東西の主要道路の間に並行して走る道路の一つ“ローズ通り” は、今では商業施設が並んでおり、賑わいのある通りとなっている。また、この通りに“コ” の字型に裏路地が造られており、生活用道路を裏に配置して表通りをすっきりとした景観としている。
建設計画当時、馬車が普及しつつある時代で、これを先取る形で広い道幅を設計に取り入れている。この道幅が圧迫感のない適度な囲われた空間を造り、安心感のある街並みとなっているとともに現代社会でも十分通用する道幅になって今も活用されている
報告者 | 本間 生志・菊地 みさ代・奥泉 明彦・小野 修二 |
---|---|
視察日 | 平成29年7月6日(水) |
同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏(明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
参考資料名 | 2016英国住宅地まちなみ視察調査報告書(本間生志氏・菊地みさ代氏・奥泉明彦氏・小野修二氏)掲載原稿を要約 |