1. デザインコードは存在するが、ローズマリービーチでは各住戸のアプローチやポーチ部分に木や石、レンガなどの異なる自然素材が使用され、色や形の異なるバルコニーが連なるなど各住戸が個性的な街並みとなっている。
2. 「3種類の道路」で車と歩行者を分離しているため、車が行き交うシーサイドと異なり、ほとんど走行する車とすれ違うことがなく、まるで昔ながらの村にいるような、歩行者にとって快適な空間である。
3. シーサイドでのセントラルスクエアが「広すぎた」という反省を活かして作られたという、「中心部のオープンスペース」は、D×Hと周囲を囲む建物の高さが考えられて設計された心地よい空間となっている。(写真1)
1. 【ストリート】
街の中央にはメインストリートが通る。道沿いには3 階建ての建物が並び、主に店舗、オフィス、住居として使用されている。左右の「歩行帯」に面して営業する1階のカフェでは鮮やかなパラソルが街を彩り、人々で賑わっている。(写真2)
2. 【歩行者専用パス】
ビーチへ向けて南北に通る歩行者専用パスは、街を東西に分断してしまっているハイウェイ30Aも気にならないくらい快適に街中をめぐっている。
歩行者専用パスとストリートの交差点には、段差舗装やサインが設けられ、車の減速を促し歩行者の安全を保っている。各住戸は、歩行者専用パスに向けてウェルカムポーチを配しており、大きく成長した植栽がアーケードのように小道を作っている。
3. 【裏路地】
家のバックヤードにガレージを設け、人と車のエントランスを分離している。(写真3)
報告者 | 田川 利江子・高橋 朋幸・西村 和紀・海藤 征弘 |
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視察日 | 平成27年7月6日(月) |
同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏 (明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
参考資料名 | 2015米国住宅地まちなみ視察調査報告書(田川利江子氏・高橋朋幸氏・西村和紀氏・海藤 征弘氏)掲載原稿を要約 |