1. グレートパークは『サスティナビリティと資源の効率化』をコンセプトとして、空軍基地時代の廃材の活用などとともに、散歩やジョギング、サイクリング用のコースが整備されている。それにより、もともと整備されているアーバインの街のバイクレーンやトレールとも繋がり、一体的なネットワークを形成することができている。
2. パビリオン・パークでは、この地区のマークにもなっているオレンジ色の自転車が各宅地に1台提供されており、この象徴的な自転車を利用してもらうことで、健康や省CO2とともに、住民同士のコミュニティの一助となるように配慮されている。
3. パビリオン・パークで特徴的な建物であるクラブハウスは、レトロで自然に馴染むような優しい雰囲気の外観を採用し、外構部分も木陰ができる大きな樹木と様々な低木などで設えられている。
1. クラブハウスに付随したパーゴラなどは、日よけ部分に足場の廃材を利用するなど、資源の効率化にこだわった部材でデザインされており、隣接するバイクステーションとグリーンハウスについても優しい雰囲気を継承したデザインで統一されている。
2. 街なみは素材が統一されている訳ではないが、各社エリア毎に建物スタイルが決まっており、バラエティに富んでいる。
3. 各戸は玄関と建物までの距離が短く、余ったスペースに数本の高木と低木及び芝生の外構となっているが、歩道部の道路側に高木の並木と根締めの緑地帯がしっかりとあるため、ファサード部分にゆとりを持たせる効果や緑視率も高くなるなど、潤いのあるビスタを感じることができる。
報告者 | 天谷 正法・舘 智徳・水谷 洋・川住 和弘・吉福 慎二 |
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視察日 | 平成26年7月11日(金) |
同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏 (明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
参考資料名 | 2014米国住宅地まちなみ視察調査報告書(天谷 正法氏・舘 智徳氏・水谷 洋氏・川住 和弘氏・吉福 慎二氏)掲載原稿を要約 |