アムステルダム
1. アムステルダム市議会が1989年に浄水場跡地を住宅用地に決定する時から周辺住民が参加し、カーフリー、エコロジカルな地域として開発するよう意見したGWLテラインは、環境施策として1)建築材料、2)エネルギー、3)水、4)植栽、5)廃棄物という環境負荷低減に関する5つのテーマを持って開発された。
2. GWLテラインは、当時の先進的な設備も導入して環境負荷の低減を図り、住民は意識せず自然の心地よさを存分に楽しみながら暮せていて、住まいと住まい方のバランスのよさが感じられる。
3. GWLテレインはエリア内への車の進入を禁止したフリー・コミュニティであり、環境負荷低減のための様々な工夫を行っている。
(補記:佐々木准教授「2012年度視察のねらいと成果」より抜粋)
1. 1996年に管理組合が創設され、住民が毎月費用を負担して運営している。コミュニティ自体の魅力を増す住民活動の高さもGWLテラインの魅力を維持している理由であり、住民の多くの方が高い満足度を持っている。
2. GWLテラインの住みやすさは、「住まい」に関して開発当初に考えられたコンセプトを守ることはもちろんのこと、「住まい方・住み続けること」に対する住民参加の活動が継続されて初めて成り立っている。
3. GWLテラインは、外部から団地内への車の進入を禁止したカーフリーな生活を実現している。その結果、緑地や子どもの遊び場など、団地としての共有施設が充実し、安全で質の高い居住環境を実現している。
報告者 | 山岸 秀之 |
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視察日 | 平成24年7月9日(月) |
同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏(明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
参考資料名 | 2012欧州住宅地まちなみ視察調査報告書(山岸 秀之氏)掲載原稿を要約 |