アムステルダム
1. 住宅地の中心的存在として雨水の調整池があり、水に親しむ(水に面した住まいが質の良い家と考える)文化を持つ国民性をよく表現された住宅地となっている。
2. 道路の路面がアスファルトでなく石造り・レンガ造りであることが、街並みに暖かさを醸し出す要因となっている。建設されている住宅についても、道路面の雰囲気と合致させる様に、レンガ造り・板張りなどの外観となっている。
3. 外構塀についても板張り・植裁などを積極活用しており、見た目に優しくエコを感じさせる。板張りの外壁や外構塀があり、非常に日本的な感覚を感じさせる部分もあった。
1. 板張りの外壁や外構塀については、腐食してボロボロになっている様な箇所も見られず、どれも非常に状態が良かった。定期的メンテナンスが住民によってされているためか、腐食しにくい材質を使用しているのか、日本との気候(雨量・湿度)の違いなのか分からないが、20年経過した古い住宅地という感じは全く無かった。
2. 世界的にも著名な環境配慮住宅地であるので、世界各国からの訪問者が多いためか、住民はエコロニアに住むステイタス性を感じている模様。
3. 実験的に取り入れられた各住宅の環境アイテムは、20年弱を経過したことで、若干の不具合が生じている模様。木の窓枠・設備などで不具合が出て使いにくい、太陽熱パネルが落ちた、間取りが先進的な建築家と実際のユーザーの間で思いのズレがある
報告者 | 森川 憲治 |
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視察日 | 平成24年7月9日(月) |
同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏(明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
参考資料名 | 2012欧州住宅地まちなみ視察調査報告書(森川 憲治氏)掲載原稿を要約 |