アルメーレ・サン・アイランド
アルメーレ
アルメーレは約35年前にできた新しい都市である。アムステルダムから東へ約35km、バスで40分程度のところにあり、人口は約20万人である。また、土地の大半が海面下に位置しているため、水をコントールすること、つまり、洪水対策は市の最重要課題であり、水門では永久・継続的に電力で水を外にかき出している。もともと農地として計画・開発された土地を、農地がそれほど必要でなくなったことから住宅地に計画変更した土地が多いため、緑が多く自然豊かなまちである。
520枚のソーラー・パネルにより生み出される温水・温熱を隣接する住宅に供給
セルフデザインの住宅
壁面にPVパネルを設置した住宅
住宅地計画の特徴
1. ニュータウンをつくるには、将来の住民をどう巻き込むかが重要であり、アルメーレはオランダの中でも先進的な取り組みを提案している。都市づくりを進めていくためには、都市としてどう育つかアルメーレ独自の指針・原則(ガイディング・プリンシパル)をもたなければならない。
2. アルメーレでは、｢ゆりかごからゆりかごへ(クレイドル・トゥ・クレイドル)｣の概念を都市計画に取り入れようとしており､｢生産→使用→生産｣を2000年から今の時期までどうやって生態的､社会的、経済的に新しいサスティナブルなやり方の実験場として使えるか検討してきている。
3. アルメーレ・サン・アイランドでは、ソーラーパネルで生み出すエネルギーで、エリア内の住戸に温水・温熱を供給している。
(補記:佐々木准教授｢2012年度視察のねらいと成果｣より抜粋)
計画データー
| 報告者 | 西澤 健太郎・栗原 一浩・石川 奈津子 |
|---|---|
| 視察日 | 平成24年7月9日(月) |
| 同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏(明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
| 参考資料名 | 2012欧州住宅地まちなみ視察調査報告書(西澤 健太郎氏・栗原 一浩氏・石川 奈津子氏)掲載原稿を要約 |