ニュージャージー州フェアローン市
1. 歩車道を分離する街づくりを基本に街区のスーパーブロックを採用し、その中に緑地を配置している。車両はクルド・サック(袋小路)の先端にT字型の方向転回場を設け、行き止まりにするなど通り抜けを制限している。このクルド・サックを房状に配置し、歩行者専用通路でそれらを繋
2. 歩道を備えた曲線道路を採用し、両サイドに来客者用の路上駐車帯を完備している。日常の家族の出入りとしての車両の出入りはバックアレー(細街路)を利用し、その面に向けてガレージなどが設置されている。
3. 各住宅地の面積は間口15m×奥行き30m程度でさほど広くはないものの、バックヤードとコモンスペースの緑地が連続しているため狭さを感じさせない。また、外構は道路に面してオープンなものとなっている。隣地との境界を示すものはなく、樹木も意識して植えられているようには
1. 団地の管理については、団地自治会で役員会を開き、その決定事項に基づいて、HOA(自治管理組織:ホーム・オーナーズ・アソシェーション)が維持管理を行っている。管理内容としては、公園緑地の管理、建物や外構に関するデザイン基準遵守、季節に応じた住民のレクリェーション行事
2. 建物や外構に関するデザイン基準遵守については厳格に行われており、違反者には罰金を課せ、それでも是正されない場合には、弁護士を立てて話し合うなどの方策を講じる。
3. 市行政とは常に連携を取り、道路の舗装部分、インフラ設備、街灯の管理についてはフェアローン市が実施している。各個人の敷地部分の維持管理の費用(年間1,800~2,200ドル)については各戸で負担している。
報告者 | 林眞氏・笠岡信夫氏 |
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視察日 | 平成20年6月7日(土) |
同行コーディネーター | 渡和由氏(筑波大学大学院人間総合科学研究科准教授) |
参考資料名 | 2008アメリカ住宅地まちなみ視察調査報告書掲載原稿(林眞氏・笠岡信夫氏)を要約 |