カリフォルニア州デイビス市
1. 自然を生かした排水システムは、雨水を敷地内の自然水溝を通って集め、地下浸透させている。舗装面を最小限に抑えることにより、普通の地域より90%以上排水をカットするとともに、自然な林の中を歩いているような視覚的効果も上げている。
2. 車道は6.7mと比較的狭く、曲がりくねっているのでスピードが出しにくくなっている。また、道路の多くは、クルドサック(行き止まり)になっており、住民以外の車の進入を制限している。但し、訪問者が自由に使える駐車場が道路のいたるところに整備されている。
3. 自動車用道路とは別に歩行者用、自転車用道路(path)が整備されている。この裏道を使えば安全に移動でき、人々が(path)を多用することによりコミュニティも生じやすくなる。
1. ホームオーナーズ・アソシエーション(HOA)を設立し、共用地の管理を行っている。規則については比較的緩く、自由度は高い。
2. 住宅区画と中心にある広大な芝生広場によるまちの形成。コモンスペースを除く住宅の一区画は、平均353m2となっているが、アメリカの標準が約1,000m2と比べるとはるかに小さく、隣家との距離も狭いため、隣が覗ける側の二階窓は禁止されている。
報告者 | 温井達也氏 |
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視察日 | 平成15年6月28日(土) |
同行コーディネーター | 渡和由氏(筑波大学芸術学系環境デザイン講師) |
参考資料名 | 2003アメリカの住宅地開発最新事情/住宅生産振興財団海外視察報告書掲載原稿(温井達也氏)を要約 |