住宅地計画の特徴 | |
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1 | 古い農家が幼稚園にコンバージョンされるなど、実際に建っている既存のものを活かし、過去の良さをうまく活用しながら今必要なものを造っていくという基本方針に則ったマスタープラン。 |
2 | もともとの地形に合わせて、歩いて5分程度の範囲のネイバフッド(近隣住区)を配置。各ネイバフッドにタウンセンターやショップを配置し、車に依存せず歩いて生活できるように計画されている。 |
3 | アバディーン特有の降雪対策として公共バスの通路配置がプランの基本となっている。通路が細かく設定されており、人や車がいろいろなルートを選択できるように配置されている。歩行者用通路の整備はもちろん、車道においてもわざと幅を狭めたりカーブをつけたりしてスピードを出しすぎることのないよう設計した上で、通路の繋がりを意識した計画となっている。 |
維持管理の特徴 | |
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1 | 住宅所有者から一定の金額を回収し公共スペースの管理に充てる“ ホーム・オーナーズ・アソシエーション(HOA) の導入を検討中である。" |
2 | マスタープランから試算すると年間100戸〜150戸の販売計画となっており、同世代が一時に住み始めるまちとは違って多様な世代の住民構成となる。 |
3 | 住宅計画は、T1:Natural 〜 T3:sub-urban 〜T6:Urban Coreと多様な住宅タイプが計画され、タウンセンターから外周へと段階的に密度が変化していくような内容となっている。住宅を市場価格で統一するのではなく、一定の割合でアフォーダブル住宅を供給するという政府の指針の下、ハウスビルダー3社によって販売を任せることにしている。 |
計画データー | |||
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報告者 | 吉田 備実・井下 裕美子・北側 雅世 | 視察日 | 平成28年7月5日(火) |
同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏(明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
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参考資料名 | 2016英国住宅地まちなみ視察調査報告書(吉田備実氏・井下裕美子氏・北側雅世氏)掲載原稿を要約 |