住宅地計画の特徴 | |
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1 | 日本でもよく見られる宅地率を優先したオーソドックスな区画割りであるが、1区画の大きさは、18m×30m(約160坪)と大きく、縦長の敷地形状である。前面道路は広く、歩道と工作物のないオープンな前庭を確保している。(写真1) |
2 | アリーウエイ(背割動線)を持たないため、ガレージが目立つファサードとなり、前庭の芝生もガレージへのアプローチ舗装で分断されてしまう。しかし、管理の行き届いた青々とした芝生が広がる前庭と、ブリックを基調とし落ち着いた色で統一された建物は、街なみに広がりと統一感をもたらしている。(写真2) |
3 | 毎年水不足に悩まされるこの地域では、水がある環境が人気ということで、区域中央には東西にわたる人工湖が象徴的に配置されている。そして、湖に面するエリアには、ゲーテッドコミュニティとして区別し高級化を図っているエリアもある。 |
維持管理の特徴 | |
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1 | HOAが建物の色、外装材、外構植栽、フェンス仕様等を管理することで統一性を保っている。HOAの管理費は200 $/月。外装材についてはブリックと石材が一般的である。 |
2 | 建物プランについては、いくつかのバリエーションが用意されている。外形は同じでも、2階の間取りや外観、部材を選択できる仕組みとなっている。(写真3) |
3 | 2台以上のビルトインガレージ、建物の割にはあっさりとした玄関・ホール、いくつもある部屋や水周りについては、生活スタイルや好みの違いをうかがい知ることができる。 |
計画データー | |||
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報告者 | 池山 弘晃・竹内 恵美 | 視察日 | 平成27年5月9日(木) |
同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏 (明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
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参考資料名 | 2015米国住宅地まちなみ視察調査報告書(池山弘晃氏・竹内恵美氏)掲載原稿を要約 |