住宅地計画の特徴 | |
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1 | エッジ・シティにある住宅地は幹線道路から直接エントランスを設けず、ここオーチャード・ヒルズの住宅においても、分譲地の入り口にはゲートがあり、住宅は幹線道路より一つ奥に入った住区内道路にエントランスを設けるクラスター状の計画になっている。 |
2 | 入り口のゲートは、日本人からすると排他的、閉鎖的な感じを受けるが、アメリカでは犯罪に巻き込まれないようにするための安全対策であり、高級住宅地になるほどゲートの構造がしっかりしている。アメリカでは各地域の人種比率、平均所得などが一般に公開されており、どこの地域(コミュニティ)に住んでいるかが、社会的にかなり重要であることかを示している。 |
3 | ・住宅の販売価格: アーバインの平均住宅価格が70万ドル位に対して、オーチャード・ヒルズ内のモデルハウスの販売価格がTREVI地区200万ドル超、CAPELLA地区100万ドル超と高級住宅であることが伺える。これは優良な地域(きちんとしたコミュニティ)にある住宅なら転売する時も、資産価値も落ちないとの考えであることを表している。 ・住宅の設え: どのモデルハウスもビルトインガレージが備えられ、居室にはそれぞれトイレ、洗面化粧台が付き、屋外空間にはプールが設けられており、また庭でバーベキューが出来るようになっている。 ・モデルハウスの見せ方: 日本のモデルハウスであれば、耐震性、耐火性などについて、各メーカー、ビルダーの特徴を示す構造、工法等の説明が必ずあるのだが、こちらではほとんどない。一方、室内については、テーブル、ソファーなどの家具、冷蔵庫、洗濯機など家電製品の他、パソコン、食器、小物、絵画などの装飾品が日本より充実して飾られている。 ・販売パンフレット: 延床面積の表記だけで、土地の面積については特に記載されておらず、視察団からも土地の面積、土地建物の比率などについて、現地の販売スタッフに質問をしてみたところ、土地と建物を個別に考えるような感覚がないとのこと。 |
維持管理の特徴 | |
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計画データー | |||
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報告者 | 桔川 潤・高橋 正樹・永井 史紀・福島 久修・石川 朋彦・松尾 修一 | 視察日 | 平成26年7月10日(木) |
同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏 (明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
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参考資料名 | 2014米国住宅地まちなみ視察調査報告書(桔川 潤氏・高橋 正樹氏・永井 史紀氏・福島 久修氏・石川 朋彦氏・松尾 修一氏)掲載原稿を要約 |