住宅地計画の特徴 | |
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1 | 美しい曲線を描いた道路と豊かなグリーンベルト、広大な公園が街全体のデザインを創り出している。そこにゆとりをもって配置されている住宅もまた芝生と木々で整えられた庭に囲まれており、それぞれのアイデンティティーを保ちながらも街全体としてのまとまりを感じさせる。(写真1) |
2 | 建設のスタートは木陰のあるパークウェイによりリバーサイドとシカゴを結ぶことであった。土地のカーブにそった道路を計画的に設計し、斜面の等級を慎重に動かした。さらに直角交差点をすべて無くし、それがより多くの公共スペースを確保することにつながっている。 |
3 | 公共の通りと住宅エリアは、民地でありながら公共的な役割を果たしている。つまり、住宅の前庭が公共スペースからプライベートスペースへ移行するエリアとして機能している。(写真2) |
維持管理の特徴 | |
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1 | リバーサイドの風景計画はその重要性が認められ、1970年には国定歴史建造物に指定された。これにより意図されたデザインの視覚化と調査・研究、図面等書類の整備が効果的に機能した。 |
2 | 街のデザインを保つ広大で緑豊かなパークウェイ、美しく曲線を描く道路とそこに設置されたガス火が灯るランタンなど、今もなおその風景は維持されている。(写真3) |
3 | 曲線の道路でまとめられた街区と街区の間には、必然的に公園・緑地となりうるスペースが確保され、豊かな自然と調和したこの街のランドスケープを創り出している。 |
計画データー | |||
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報告者 | 小山 健二・村岡 純代・田中 栄司・小山 寛・武田 幸治 | 視察日 | 平成26年7月8日(火) |
同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏 (明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
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参考資料名 | 2014米国住宅地まちなみ視察調査報告書(小山 健二氏・村岡 純代氏・田中 栄司氏・小山 寛氏・武田 幸治氏)掲載原稿を要約 |