住宅地計画の特徴 | |
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1 | フランク・ロイド・ライト・ホーム・アンド・スタジオは1889年、ライトが22歳の時、結婚に向けて自宅として建てられ、その後1895年に食堂の拡張やプレイルームが加えられ、さらに1898年には4部屋からなるスタジオが加えられて、仕事と生活を1つの場所に統合した現在の形となった。(写真1) |
2 | ライト・ホーム・アンド・スタジオのフォレストアベニュー沿いには、ライトが確立した自然との融合を目指したプレーリースタイルの典型的な建物であるトーマス邸、ヒュートレイ邸や、チューダースタイルにプレーリースタイルを取り入れたムーア邸、後のライトの傑作「落水荘」のモデルといわれるゲイル邸等が存在する。(写真2) |
3 | リバー・フォレストでは、ライトが独立後のデビュー作となるウィンズロー邸やロバーツ邸が存在するが、これらの住宅は、現在でも住宅として使用されており、内部の居住空間を見ることはできない。 |
維持管理の特徴 | |
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1 | 通りを歩きながら気付くのが、住宅で生活している人の気配が感じられないことであるが、これはライトの設計の仕掛けで、ひとつは居間の床を必ず1階分上げていること、もうひとつが居間の前にバルコニーを設け、その先端に視線を遮る腰の高さの壁が立ち上がることにより、外から内部を窺うことができないようになっている。 |
2 | オーク・パークとリバー・フォレストの街並みは、両サイドに自動車を駐車してもゆとりのある道路、緩衝帯の樹木とシンプルな歩道があり、通りに面した敷地には手入れの行き届いた芝生の庭を配し、その奥に住宅が並んでいる。(写真3) |
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計画データー | |||
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報告者 | 高橋 正樹・桔川 潤・永井 史紀・福島 久修・石川 朋彦・松尾 修一 | 視察日 | 平成26年7月8日(火) |
同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏 (明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
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参考資料名 | 2014米国住宅地まちなみ視察調査報告書(高橋 正樹氏・桔川 潤氏・永井 史紀氏・福島 久修氏・石川 朋彦氏・松尾 修一氏)掲載原稿を要約 |