住宅地計画の特徴 | |
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1 | HOAが北米に出現したのは19世紀中旬。当初は街並み維持を推進する組織というよりも、画一的な人種が住む街づくりを進める目的で利用されてきた(黒人やユダヤ人住人禁止条項により白人アングロサクソンのみの街づくりを行う)。 |
2 | HOAはそこに住む人々を規定するのではなく、建物の外観や共有部の使用方法をルール化して美しい街並みを維持する目的を担うようになってきており、このラドバーンは全米でも、その代表格として有名。 |
3 | 住人個人で管理する対象、HOAが管理する対象、そして行政が管理する対象をきちんと分類し、メンテナンスを住人やHOAのみで抱え込まない工夫を心がけることが、持続可能な美しい街並み維持にとって必要。 |
維持管理の特徴 | |
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1 | 1.似通ったバックグランドを持つ住人の集まりであること。2.明文化されたルールは理念や方向性を示す程度に抑えていること。3.建物の外観に関するルールを中心に定めていること。4.主たる自然景観を共有部として管理していること。5.公的な支援を上手に取り入れていること。6.住人同士の交流を積極的に推奨していること。 |
2 | 住人同士の交流を積極的に支援しており、老若男女の住人に向けて、各種パーティーやキャンプ、教室を企画運営して住人同士の交流を促す他、コミュニティー新聞を発行して、情報交換の場を提供。 |
3 | ラドバーンの魅力は、「住人同士の心地よい関係性」。ラドバーンに愛着のある人が増えれば、そこを大切にしたいという気持ちも強くなり、結果的に、美しい街並みが維持される。 |
計画データー | |||
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報告者 | 磯野 達雄 磯野 菊子 |
視察日 | 平成25年7月12日(金) |
同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏 (明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
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参考資料名 | 2013米国住宅地まちなみ視察調査報告書(磯野 達雄氏・磯野 菊子氏)掲載原稿を要約 |