住宅地計画の特徴 | |
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1 | メインストリートであるキング・ストリートは、サイドに路上駐車が並んでいてもバスやトロリーが通過できる道幅があり、多くの車が行きかっていた。幅の広い歩道沿いには等間隔に街路樹と街灯が設置され、電柱も地中化されてすっきりとした通りが作られている。 |
2 | 交差点の角に面した店舗の多くは入り口をコーナーへ向けて斜めに作っており、交差点から見た際に店舗の入り口が見えることにより街の表情が豊かに見え、街全体の賑やかさを際立たせている。 |
3 | 一般に車や歩行者が往来するストリート側へ庭と裏口を配し、ストリートから階段で1mほど上がった所に約20軒のみが使用する歩行者専用のスペースが作られていた。玄関はその歩行者専用スペースに向けて設けられており、プライバシーの守られた緑豊かな空間となっている。 |
維持管理の特徴 | |
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1 | 富裕層向けのタウンホームは大きな中庭やベンチが置かれた歩行者用スペースを有し、駐車スペースを建物の裏に隠すように作られている。 |
2 | 低所得者向けのアパートメントも共有の駐車スペースを有し、広々とした庭に面して建てられている。そのため落ち着きのある街並みが維持されており、低所得者の居住エリア特有の暗さを感じることはない。 |
3 | 従来のアレクサンドリアの趣のある街並みを残しつつ、富裕層と貧困層が同じエリアで暮らせるようにと設計されたのがチャタム・スクエアの特色であり、アレクサンドリアの街全体が、18世紀の街並みを保存しながらも、時代に取り残されることなく現代に適応した街並みとして発展している。 |
計画データー | |||
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報告者 | 泉 わかな | 視察日 | 平成25年7月9日(火) |
同行コーディネーター | 佐々木宏幸氏 (明治大学 理工学部建築学科専任准教授) |
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参考資料名 | 2013米国住宅地まちなみ視察調査報告書(泉 わかな氏)掲載原稿を要約 |